カッティングシートの貼り方講座
このページでは、カッティングシート©(※)やインクジェット用塩ビフィルムを上手にガラス等に貼るための手順・テクニックをご紹介いたします。ガラス他、車両や平滑な壁へのサイン施工にも流用できる方法です。
※「カッティングシート」という名称は、正式には株式会社中川ケミカルの登録商標ですが、現在ではサイン用途に使用される塩ビフィルム全般を指すことばとして一般認識されている背景があり、記事タイトル・本文中では後者の意味で使用させていただいております。
INDEX
動画でポイントをチェック
株式会社アドサービスが運営する公式YouTubeチャンネルでは、カッティングシートの貼り方を動画で紹介しています。
貼り付けの際に参考にしてみてください。
商品説明(カッティングシート・アプリケーション・剥離紙)
切り文字状のカッティングシートは通常、アプリケーション(別称:リタックシート)と剥離紙が組み合わさった状態で納品されます。
アプリケーションは主に、PET製の透明フィルムタイプと和紙タイプの2種類があります。どちらも弱〜中粘着の糊タイプで、水貼り・ドライ貼りにも適応します。
両方ともほぼ同じ頻度で使用され、どちらを使用しても問題ない場合がほろんどです。
強いて言うなら、透明フィルムタイプはコシが強く、素材が透明なのでカッティングシートをはっきり見ながら貼り付けできる点、和紙タイプは水貼りの際水抜きがしやすい点が特徴です。
事前準備と注意点
① 貼りつけるための道具を用意します。
マスキングテープは、カッティングシートを貼る位置を決めるための仮止め用に使用します。
スキージーは、カッティングシートをガラス等にしっかりと圧着するための道具で、いわゆるヘラのことです。
② シートを貼る面をきれいにしておきましょう。
ガラス等、シートを貼る場所の面を、アルコールや、場合によってはヒシコートを使用してきれいにしておきましょう。埃や汚れはシートの接着不良の原因になります。
③ 貼り付け本番前に何度か剥離紙を剥がし、切り文字が剥離紙からスムーズに剥がれるようにしておきましょう。
納品されるカッティングシートは、気温等の環境によっては剥離紙にくっついてスムーズに剥がれないことがあります。本番で失敗しないために、カッティングシートを何度か剥離紙から剥がし、全てのカッティングシートがアプリケーション側にくっつくように下準備をしておきましょう。
この工程を経てカッティングシートと剥離紙の接着が弱まることにより、本番時スムーズに貼り付け作業ができます。
④ 【注意点】貼り付け本番時、剥離紙は利き手側から剥がしましょう。
剥離紙は、右利きの方は右側から、左利きの方は左側から剥がすことをおすすめします。
貼り付け作業は、通常利き手でスキージーを持ち、からだの内側に向けて貼り込みをするので、一般的には利き手と同じ側から剥離紙を剥がすと貼りやすいとされています。
貼り付け手順
① 貼る位置を決め、カッティングシートをマスキングテープで仮止めします。
② アプリケーション+カッティングシートを剥離紙から剥がし、剥離紙を折り曲げます。
③ スキージーを使用し、アプリケーション+カッティングシートをガラスに圧着させます。この時点でカッティングシートの本位置が決まりました。
④ マスキングテープを剥がします。
⑤ 剥離紙を剥がし→スキージーでアプリケーション+カッティングシートを圧着…を繰り返し、アプリケーション全てを圧着させます。
貼り終えたら、ダメ押しでアプリケーションの上からスキージーを使い、カッティングシートを更に圧着させると、次の剥がしの工程がスムーズになるのでおすすめです。
⑥ アプリケーションをゆっくりとやさしく剥がします。
カッティングシートがガラスに接着していない場合もあるので、一気に剥がすのは厳禁です。
⑦ 完成です!
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