スプーラとは、複数の処理要求を保留状態で一時的に保管し、順番に処理するソフトウェアやシステムなどのこと。そのような処理方式のことをスプール(スプーリング)という。一件一件に時間がかかる印刷などの処理でよく利用される仕組みで、別のソフトウェアなどから処理要求を受け取って待機させ、受け取った順番に一件ずつ処理を実行する。
例えば、利用者が文書作成ソフトに印刷を指示した時にプリンタが使用中の場合、印刷スプーラ(プリントスプーラ)がなければプリンタが空くまで利用者を待たせるか、「今は使用中のため印刷できない」と拒否するしかないが、スプーラに印刷データを渡して処理を託すことで、印刷処理を実行したまま利用者が他の機能を利用することができるようになる。