サーマルプリンタとは、印字ヘッドから熱を発することで印刷を行うプリンタの総称。熱を加えると発色する特殊な用紙(感熱紙)を用いる「感熱式プリンタ」、インクを塗布したテープを紙に押し当てヘッドから熱を加えてインクを転写する「熱転写プリンタ」などの種類がある。
感熱式は、熱したところが黒く変色する特殊な用紙(感熱紙)を用い、印字ヘッドで印刷したい部分を熱する方式で、店舗のレジなど限定された用途の印字装置などで用いられる。熱転写式は、インクを塗布したテープ(インクリボン)を繰り出しながら紙に押し当て、熱した印字ヘッドでインクを熱して紙に転写する方式で、かつてワープロ専用機やファクシミリの印字装置としてよく用いられてきたほか、写真専用の印刷装置などでも用いられる。
印字ヘッドに並んだ微細なノズルからインクを噴射するインクジェット方式にも、ノズル内でインクを熱して沸騰させ、生じた泡の圧力でインクを噴射する「サーマル方式」があるが、一般にはこれはサーマルプリンタには含めない。